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First uploaded : 2026.09.21
Last updated : 2026.09.21

PetaLinux2025.2 を AlmaLinux9.4 にインストールする

はじめに

いままではUbuntuでPetaLinuxビルドしていたがAlmaLinuxでもやってみようと思ったのでPetaLinux2025.2をAlmaLinux9.4にインストールしてみた。

PetaLinux-tools対応OSの確認

2026年9月21日現在"https://www.amd.com/ja/support/adaptive-socs-and-fpgas/installer-info-general.html"に記載の対応OSバージョンリストを下表に記載します。使いたいpetalinux-toolsのバージョンは2025.2なので、該当列が○になっている行のOSを使うことができます。今回はAlmaLinux9.4を選びます。

OS バージョン 2025.2 2026.1 2026.2
AlmaLinux 8 8.10 ○ ○ ○
AlmaLinux 9 9.4 ○ ○ ○
AlmaLinux 9 9.5 ○ × ×
AlmaLinux 9 9.6 ○ × ×
Rocky 9 9.6 ○ ○ ○
Ubuntu Linux 22 22.04.3 LTS ○ ○ ×
Ubuntu Linux 22 22.04.4 LTS ○ ○ ○
Ubuntu Linux 22 22.04.5 LTS ○ ○ ○
Ubuntu Linux 24 24.04.3 LTS × ○ ○
Ubuntu Linux 24 24.04.4 LTS × × ○
OpenSUSE 15 Leap 15.4 ○ ○ ×
OpenSUSE 15 Leap 15.5 × × ○
OpenSUSE 15 Leap 15.6 × × ○

実行環境の確認

下表のような非力な環境でもVirtualBOXやPetaLinux-ToolsによるPetaLinuxビルドは実行可能です。

デバイス名 ***
プロセッサ Intel(R) Core(TM) i5-8265U CPU @ 1.60GHz (1.80 GHz)
実装 RAM 16.0 GB (15.8 GB 使用可能)
グラフィックス カード Radeon (TM) 535 (2 GB)
Intel(R) UHD Graphics 620 (128 MB)
ストレージ 使用領域 310 GB / 715 GB
デバイス ID ***
プロダクト ID ***
システムの種類 64 ビット オペレーティング システム、x64 ベース プロセッサ
ペンとタッチ このディスプレイでは、ペン入力とタッチ入力は利用できません
エディション Windows 11 Home
バージョン 25H2
インストール日 2026/07/24
OS ビルド 26200.9445
シリアル番号 ***
エクスペリエンス Windows 機能エクスペリエンス パック 1000.26100.360.0

VirtualBoxのインストール

公式HP"https://www.virtualbox.org/wiki/Downloads"から次の2つのインストーラをダウンロードしてインストールします。
✅VirtualBox-7.2.18-175117-Win.exe
✅Oracle_VirtualBox_Extension_Pack-7.2.18.vbox-extpack

AlmaLinux9.4のインストール

VirtualBoxがインストールできたら、次はVirtualBox上にAlmaLinux9.4をインストールしていきます。本手順で必要なファイルはつぎのとおりです。以降の手順でひとつひとつダウンロードし、VirtualBox上へインストールしていきます。
<本手順で必要なファイルのリスト>
✅AlmaLinux-9.4-x86_64-dvd.iso

AlmaLinux9.4のISOイメージのダウンロード

下図はRegion=JPでSearchした日本のmirrorサイト一覧です。必要なファイルはAlmaLinux-9.4-x86_64-dvd.isoです。イメージファイルはmirrorサイトからダウンロードします。ダウンロード可能なmirrorサイト一覧は"https://mirrors.almalinux.org/"を確認してください。AlmaLinux9.4は古いバージョンなのでダウンロードできないmirrorサイトがほとんどです。古いバージョンは"https://vault.almalinux.org/9.4"からダウンロードします。

RIKENのmirrorサイトにはバージョン9.4のディレクトリにreadmeが格納されており、旧バージョンのインストール先について記載があります。つぎに示すのは旧バージョンのダウンロード先に関する記載です。

This directory (and version of AlmaLinux) is deprecated. For normal users, you should use /9/ and not /9.4/ in your path. If you know what you are doing, and absolutely want to remain at the 9.4 level, go to https://vault.almalinux.org/9.4/ for packages. Please keep in mind that 9.4 no longer gets any updates, nor any security fix's.

旧バージョンであるAlmaLinux9.4は"https://vault.almalinux.org/9.4"にあるとのことなので当該URLにアクセスに下図の場所でAlmaLinux-9.4-x86_64-dvd.isoをダウンロードします。

VirtualBoxの立ち上げとセットアップ

PetaLinuxでは多くの容量を使うので忘れずに300GB程度の仮想ディスクを確保してください。

メインメモリ 10240MB (10GB)
CPUコア割り当て 4コア ※全8コア中
ビデオメモリー 64MB
クリップボード共有 双方向
USBコントローラ機能 USB3.0(xHCI)コントローラ有効
ストレージ 仮想的なサイズ:300GB、(VDI形式)
USBデバイスフィルタ マウントしたい対象のUSB外付けHDDを指定

AlmaLinux9.4のインストール

AlmaLinux自体のインストール手順については特に言及することはなく基本デフォルト設定のままインストール実行しました。

PetaLinux2025.2のインストール

VirtualBOXのインストールが完了したらVirtualBOX上にAlmaLinux9.4をインストールします。インストーラや各種ファイルのダウンロードにはAMDのアカウント作成が必要です。本手順で必要なファイルのリストはつぎのとおりです。以降の手順でひとつひとつダウンロードし、AlmaLinux上にインストールしていきます。
<本手順で必要なファイルのリスト>
✅petalinux-v2025.2-11160223-installer.run
✅downloads_2025.2_11151021.tar.gz
✅sstate_aarch64_2025.2_11151021.tar.gz

PetaLinux2025.2とビルドキャッシュのダウンロード

"https://www.amd.com/ja/support/downloads/adaptive-socs-and-fpgas/embedded-software.html"からPetaLinux 2025.2 Installer、Downloads 2025.2、sstate_aarch64の3つのファイルをダウンロードします。下図はVersion=2025.2、Download Type=すべてでソートをかけています。

AlmaLinuxへファイルのコピー

本手順では大容量のデータ転送が必要になります。PetaLinuxのインストーラおよびビルドキャッシュの合計はおよそ100GBです。VirtualBOXのExtention Pack機能を活用し、USB接続タイプの外付けHDDをAlmaLinuxにマウント、そこからデータコピーしました。

ntfsフォーマットされたUSB外付けHDDのマウントに必要な追加パッケージ > sudo dnf install epel-release > sudo dnf install ntfs-3g

追加パッケージのインストール

必要なパッケージリストはつぎの公式ページに添付されているExcelに記載されています。 ”https://adaptivesupport.amd.com/s/article/000039143”。対象バージョンはPetaLinux2025.2です。他のバージョンでも同様に別ページに情報がまとめられています。別バージョンをインストールするときは忘れずに確認します。

Xilinx公式のQuick Installation steps for packagesコマンド > sudo yum install net-tools gawk make wget tar bzip2 gzip python3 unzip perl patch diffutils diffstat git cpp gcc gcc-c++ glibc-devel texinfo chrpath socat perl-Data-Dumper perl-Text-ParseWords perl-Thread-Queue python3-pip python3-GitPython python3-jinja2 python3-pexpect xz which SDL-devel xterm autoconf libtool.x86_64 zlib-devel automake glib2-devel zlib ncurses-devel openssl-devel dos2unix flex bison glibc.i686 glibc.x86_64 screen pax glibc-devel.i686 compat-libstdc++-33.i686 libstdc++.i686 libstdc++.x86_64 > sudo pip3 install GitPython jinja2s 上記ではすべてインストールしきれない。下記で取りこぼし分を追加インストール petalinux2025.2に必要な追加パッケージ > sudo dnf --enablerepo=crb install texinfo > sudo dnf install glib2-devel > sudo dnf install ncurses-devel

PetaLinux2025.2のインストール

PetaLinux2025.2のインストールに必要なパッケージ群のインストールが完了したら、いよいよPetaLinux2025.2インストーラを実行します。今回使用するインストーラは「petalinux-v2025.2-11160223-installer.run」です。インストーラ実行の前に、インストールディレクトリを用意します。~/home/petalinuxというディレクトリを用意し、そこにインストーラを格納しました。インストールディレクトリの場所で端末を開き、つぎのコマンドを実行することでPetaLinuxインストーラは実行されます。実行できなかった場合はchmodで権限を緩めてください。

> ./petalinux-v2025.2-11160223-installer.run

PetaLinux2025.2のインストールを実行するとつぎのようなログが出力されます。

PetaLinux CMD tools installer version 2025.2 ============================================ [WARNING] This is not a supported OS [WARNING] The PetaLinux toolset is scheduled for deprecation in the 2026.2 release. Users are advised to adopt AMD EDF and its Yocto Project based workflows. [WARNING] The Microblaze BSP will be deprecated in version 26.1. PetaLinux Microblaze will be end-of-life in the 2026.2 release. Users are advised to transition to MB-V as the alternative. [INFO] Checking free disk space [INFO] Checking installed tools [INFO] Checking installed development libraries [INFO] Checking network and other services [WARNING] No tftp server found - please refer to "UG1144 PetaLinux Tools Documentation Reference Guide" for its impact and solution [WARNING] PetaLinux installation directory: /home/almalinux/petalinux is not empty! [WARNING] If you continue, existing files will be overwritten! Proceed [y/N]? [INFO] Installing PetaLinux SDK...done [INFO] Setting it up... [INFO] Extracting xsct tarball...done [INFO] PetaLinux SDK has been successfully set up and is ready to be used.

インストールが正常終了すると下図のようにインストールディレクトリに複数のファイルやフォルダが生成されています。これらのファイルはいじらないように注意します。生成されたファイルのうちsettings.shはPetaLinux実行用の環境設定ファイルです。次の.bashrcへの設定追記によって、ターミナル起動時に自動的に読み込まれるように設定します。

.bashrcへの設定追記

AlmaLinux9.4のデフォルトシェルはほとんどの場合でbashだと思われます。少なくとも私の環境ではbashでした。PetaLinux2025.2をインストールすると、インストールディレクトリにsetting.shが生成されます。これはPetaLinux用の環境設定ファイルで、PetaLinuxビルドするためには必ず事前に実行しておく必要があります。
bashシェル起動時に(つまりターミナル起動時に)自動で設定を反映させるためには.bashrcに下図のように環境設定ファイルの実行コマンドを追記します。上書き保存したあと、新しくターミナルを開くを自動で環境設定ファイルが読み込まれ、設定された旨の表示がコンソール出力されます。

インストール完了

インストールは以上で完了です。